ラナンキュラスラックスの花を初めてみた時、本当に植物なのだろうかと思うほど絹のように艶々した花びらに目を奪われました。背の高い花なので、高さのラインを際立たせギャザリングの技術で「生け花」のようなデザイン寄せ植えを作ってみました。
ラックスについての情報を少しまとめてから寄せ植えの例と、苗として路地植えして翌年も花が咲いたのでそのレポートもお伝えしようとおもいます。
<スポンサーリンク>
ラナンキュラス ラックスを知っていますか?
ラナンキュラスラックスは背丈が高く(50~80センチくらい)茎や葉がしっかりしています。光沢のある花びらがツヤツヤしていて、寄せ植えにもとても魅力的な花材なんです。色や花びらが八重や一重と色々あり、20数種類もあります。
ラックスの名前の由来は光沢のある花からワックスという言葉とラナンキュラスを足して『ラックス』と名付けられたそうです。
咲き始めは普通の花びらですが、開いていくと同時に照りが出てツヤっとしたテクスチャーに変わります。まるで絹の布のようで自然に咲いた植物というのが不思議な感じがしますよ。
ラナンキュラスラックス (Rax series) キンポウゲ科キンポウゲ属
- 宮崎県の「綾園芸」で育苗され作り出された耐寒性のある品種。これまでのラナンキュラスでは難しかった地植えのままでの越冬ができるので、球根を掘り上げる必要がなく毎年咲いてくれます。(寒冷地でも越冬できる場合もあるが、球根を掘り上げるか、鉢に植えて凍らないように管理する方が安心です。)
- 世界的なデザイナーも注目するほどの華やかで美しいラックスの切り花は、とても魅力的です。耐寒性が確認されてから切り花だけではなく苗として昨今ではガーデンの主役になるほどの春の花としても人気となりました。
ラナンキュラスラックスの寄せ植え
ラナンキュラスラックスの苗花を使って寄せ植えを作りました。作り方のポイントや実例などを紹介したいと思います。
ラナンキュラスラックスは存在感のある花なので、比較的に大きな作品を作ることに向いています。
しかし小さめのプランターでも、背の高いラックスをセンターにし、半分くらいの背丈のリーフや花で作ったユニットと一緒に植えることで、お互いの花を引き立ててながらラナンキュラスが主役のとても素敵な寄せ植えを作ることができました。
プランターの大きさの違いでみるラナンキュラスの寄せ植えのポイントはこちら
①小さめのプランターに植えるとき
ラックス、パンジービオラ、イベリス、オレガノ、ワイヤープランツ使用
ラックス、パンジービオラ、オステオスペルマム、ネメシア、ヘリオトロープ、ルブス、千日紅房、等使用
どちらの寄せ植えも、ラナンキュラスラックスの一苗をメインの主役にしたコンパクトなデザイン寄せ植えです。
直径20センチ前後の小さめな鉢にラナンキュラスの高さを生かして植えています。ラナンキュラスの花の高さの位置は、ちょうど鉢の直径の3倍くらいの60センチほどになっています。少し生け花の要素を感じさせる寄せ植えになりました。
小さめのプランターに植えるときのポイント
小さめの鉢の場合はラナンキュラスラックスの高さを生かす、細長いデザインにするとコンパクトにまとまりながらもおしゃれな寄せ植えになります。
②大型のプランターに植えるとき
(使用花材 ラックス2株、パンジー、オキナグサ、アリッサム、ロータスコットンキャンディー他)
こちらはサイズ30×30 高さ27センチの大きい四角いプランタに植えました。
センターに植えるラナンキュラスラックスは豪華に2本使って植えています。
2本の苗はお花が混じり合うように少し斜めにスパイラルに組み合わせます。
パンジーやアリッサムなど春のお花をふんだん使い、玄関を華やかにしてくれそうな大型の作品です。
ラックスは枝がくねっと曲がるっことがなくシャキッと立ってくれるので華やかなだけでなく、凛とした高貴な感じがしますね。
こちらはアンチーク調の足つきプランターです。
ラックスはどんな鉢にも素敵な表情を見せてくれますね。
②大型のプランターに植えるときのポイント
鉢の大きさに合わせて、センターのラナンキュラスラックスの苗を増やして豪華に植えることができる。複数ユニットを組むとき、苗はスパイラルに斜めにお互いの花が混ざり合うように組んでいくことがポイント。ラックスと一緒にリーフなども入れたり、背丈の違う別の花を組み合わせるなど、寄せ植え全体のボリュームを大きくすることができる。
ラナンキュラスラックスは寒冷地で越冬できるのかについて。
ラックスは耐寒性があるので、路地植えにして越冬できるのですが、北海道のような寒冷地は実際に越冬できるかどうかわからないと言われていました。
なので、実際にガーデンに植えてみました。
場所は北海道の札幌の隣町北広島市ですが、最低気温が−10度を下回るようなかなり厳し地域です。
しかし、翌年しっかりとお花を咲かせてくれました。
越冬できたポイントとしては、寒さが来る前にしっかりと株が育ち、葉が茂っている状態で冬越しすることが大事だとおもいます。雪解けの頃でもしっかりとした葉が現れていました。
雪解け後、4月後半に撮影したときはみどりの葉がしっかり育っていました。その後1ヶ月で、前年の苗よりは少し低めの株でしたが、可愛らしいお花が開花。枝葉もしっかりしていました。
2年目以降も増えて咲いてくれるのか、確認できたらまたお知らせしますね。
<スポンサーリンク>