寄せ植え初心者でも作れるプロ並みのデザイン寄せ植えとは?

初心者でもプロみたいな寄せ植え-フルーレfleur-é

おしゃれな外観のマイホームに素敵な寄せ植えを置いてみたいけど、

けっきょく植えただけのありきたりな寄せ植えになってしまうという、寄せ植え初心者さんにも

プロみたいに素敵!とみんなから褒めてもらえるような寄せ植えを作る方法をおしえています。

それは、ギャザリングの技術とデザイン性を意識することで可能なんです。

目次

初心者でも出来るプロ並みの寄せ植えって何?

寄せ植えを一般的に思い浮かべると、下の写真のように花の苗を買って来てプランターいっぱいに並べて植えるというものではないでしょうか?

これはこれで素敵なのですが・・・プランターにただ植えただけという感じになっています。

プロっぽい寄せ植えと何が違うのでしょう。

それは一つのプランターが完成されてた作品になっているかどうかだとおもうのです。


一般的な寄せ植え参考例1
一般的な寄せ植えを並べている
横長プランターに植えている

プロ並みの寄せ植えになる技術はギャザリング

ではなぜ、ギャザリングの技術を使うと一体感のあるちょっと特別な寄せ植えが作れるのでしょうか?

それは、お花を単体で植えるのではなく、お花とリーフを始めからくっつけて花束の状態にしてから植えているからです。

こうすると、野に咲く花のように自然であるにもかかわらず、きちんと計算されたデザイン性のある作品が可能になるのです。

つまり、アレンジメントフラワーのように全てが美しく混ざり合って一体感のあるデザインになり、しかも生きている花なので自然な風合いが本当に素敵なんです。

これが、プロのように目をひく作品を作れる理由なのです。

ペチュニア綱木紋手つきプランター・フルーレfleur-é

普通の寄せ植えとギャザリング寄せ植えの違いは?

実際に見てみましょう。

お花の苗をそのまま鉢に植えた場合、6株で鉢がいっぱいになりました。

花や葉が寄り集まった、よくある綺麗な寄せ植えですよね。

普通の寄せ植え-フルーレfleur-é

一方、ギャザリングの技術で植えた時はどうでしょう?

ギャザリング寄せ植え-フルーレfleur-é

同じ鉢を使っていますが、見てわかるように花も増えて豪華な寄せ植えになっていますよね。

ビオラを3株とリシマキア1株、ルブス1株を足して11株入っています。

どうして、そんなに多くの花苗を入れる事が出来るのでしょう?

ギャザリングの特徴的な植え方である、ユニットを作って植えているからなんです。

ビオラユニット-フルーレfleur-é

ビオラにルブスの葉を合わせたユニットです。

苗一つ一つの土を丁寧に落として、株分けできる葉などを合わせて花束に作り替えます。

こうすることによって、従来のように、葉と花が別々に存在するのではなく、一体となったデザインが作れるようになるのです。

明かに一体感が違うと思いませんか?

初心者に伝えたい、素敵なデザイン寄せ植えを作るには

デザイン寄せ植えに欠かせない技術がギャザリングですが、残念ながらその技術だけでは本当に素敵なデザインされた作品にはなりません。

初心者でも簡単に作れるように、技術以外にデザインを可能にするために必要なことを上げてみたいと思います。

テイストを決める。(器の選定)

花やリーフの形、色、器の素材は全てテイストを持っています。

パット目をひく素敵な寄せ植えは、器や花や色、形のテイストが上手く調和されています。
明るく薄いピンクの花の「スイート&プリティ」の寄せ植えに「シック&モダン」の無機質なグレーの鉢はどう考えても似合わないですよね。

初心者の皆さんは、無意識に好きなものや心地よいもので集めてしまいがち。何となくちぐはぐに感じる時は、寄せ植えと器のテイストを間違えていることも多いのです。

初心者さんは特にテイストを気にして作ってみてください。

例えば、このプランター

エレガントプランター-フルーレfleur-é

先ほどの、普通の寄せ植えとギャザリングの写真で使った器ですが、

6株で植えた寄せ植えの時のお花のテイストは黄色が明るく映える元気な「ポップ&キュート」の作品でした。

普通の寄せ植え-フルーレfleur-é

実はこの時はテイストが器とは合っていません。
どこかしっくりこないのです。

ところがギャザリングのこちらを見ると
紫のビオラが入って、パット目をひく寄せ植えになっていると思いませんか?

ギャザリング寄せ植え-フルーレfleur-é

「エレガント」テイストの鉢とギャザリング寄せ植えが、なぜしっくり落ち着くデザインになったと思いますか?

明るい黄色のラナンキュラスと濃い目の赤紫のパンジーは明度の差がはっきりしています。とても印象に残る配色で「ゴージャス&ダイナミック」の寄せ植えとなり、パンジーの持っているエレガントな要素が器と合っているのでちぐはぐにならずにおさまっています。

このように、ある程度テイストを決めつつも、近いテイストの要素を何個か持たせると、単調にならず面白い作品が作れるようになります。

初心者の皆さんが気を付けなければならないのは、明らかにテイストが離れすぎてしまわないことです。
その為に、常にお花、リーフ、器にテイストを当てはめる訓練をしてみて下さいね。

寄せ植えテイスト表-フルーレfleur-é

フォルム(全体の形)を決める

器が横長、縦長、丸いなど、決まったデザインに対して、最終的な出来上がりのフォルムはをどの様な形に仕上げるかを考えましょう。

それによって選ぶ植物の大きさや高さなどを選定していきます。

高低差をつけたり、低めにふんわりさせたりデザインの高さを決めます。

お花も美しく見えるデザインの形には、鉢の高さに対して植物のたかさの割合がだいたい決まってきます。
初心者の皆さんも、黄金比などのデザインの比率を意識する事で、美しい形に近づけます。

よくあるデザインの黄金比は1:1.6 白銀比と呼ばれるのは1:1.4
その他に青銅比と呼ばれる1:2.3など

古来から美しいとされる形には比率が有ります。

初心者の方がやりがちなスケールなどで測る必要は無く、だいたいの割合を頭に入れるだけで、自分の心地よい位置を探せるようになります。

高さに限らず植物の配置も、美しいものは同じ比率のシメトリーにはならないということだけ、ここではお伝えしたいと思います。

植物をテイストに合わせて選定する

植える器や、フォルムを決めてあるなら、そのテイストに合わせて、お花やリーフをいくつづつ用意すればよいのか、決められます。

又は、使ってみたい花を先に選んだのなら、テイストに合わせて小花やリーフを選んだり、器を選んだりすることもあるでしょう。

どこからイメージをふくらませても大丈夫です。

初心者の皆さんでも向かう方向性(テイスト)を決めていれば、作品に必要な植物をすべて選ぶことができるようになるでしょう。

初心者におすすめの植物を選ぶ手順をあげてみたいとおもいます

  1. 一番メインにしたいお花を選ぶ・・・
    メイン花とユニットを作るリーフ又小花などを選ぶ
    ユニットのテイストが器と合っているか。確認
  2. サブになるお花を選ぶ・・・
    作りたいテイストに合わせて、同系色のグラデーションで選んだり、反対色やトーンを変えてアクセントになるように選んだりして、デザインの方向性が決まる
  3. フォルムをつくる植物を選ぶ・・・
    縦に伸びるデザインなら高さのある植物を、横に広がるデザインなら面を作る植物を選びます。垂れ下がる植物も流れをつくりアクセントになります。

こちらの寄せ植えを例に考えてみましょう

デザイン寄せ植え-フルーレfleur-é

こちらは、メインのお花はオステェオスペルマムのオレンジのはっきりとした色や、ディアスシアのビビッドなピンクの色味が「ゴージャス」テイストに寄せています。

陶器の鉢も重厚な感じで、デコラティブなのでゴージャスなテイストにも合っていると思います。

フォルムを作る植物は中心に植えたライスフラワーと羽衣ジャスミンのユニットが高さを出しています。他にも羽衣ジャスミンが下に向かい流れるようなフォルムを作っているのもアクセントになります。

*特に初心者の方が植物を選ぶ時に何よりも大切なこと

植物を選ぶ時は、しっかり根が張った元気な苗を選ばなければなりません。

初心者に限らず、最初から根元がグラついているよう苗では根が育たず枯れてしまう危険性があります。

初心者にも簡単!デザイン寄せ植えのお手入れ方法は?

お手入れ方法は、普通の植え方の時とほとんどかわりません。

少し違うのは、ギャザリングで作ったデザイン寄せ植えは、普通に植えた時に比べて植物の成長速度が遅い傾向が有ります。

この点も、普通の寄せ植えに勝る利点といえます。
つまり、急激に大きくならず、全体的にゆっくり育つので形をキープし易いという事なんです。

これも、初心者さんでも寄せ植えを簡単に綺麗に維持できる秘訣でもあるのです。

とは言え、適時に水やりや、花ガラを摘んであげることが一番の長持ちする方法ですので、初心者の方は特に正しい方法でお手入れしましょう。

植えた直後の注意

水やりはゆっくり、しっかりと念入りに水をあげてください。

初心者さんはジョーロの先にシャワーを使いがちですが、ヘッドを取るかシャワーヘッドを下向きに変えて根元だけに水がかかるようにして下さい。なるべくお花にかからないように工夫しましょう。

初心者さんにとくにオススメなのはHB-101*のように根の発根を促す薬剤を数滴ジョウロに入れて一番最初の水やりをすることです。特にギャザリングは根を分けることが多いので、いち早く元気を取り戻します。

植えた直後は、根に負担がかかっているので、直射日光は避けて、なるべく日陰で3、4日様子を見ます。元気に育っているようなら日向に置いてみます。

真夏のように暑い場合は半日陰に置きましょう。

水やり方法

先ほどもお伝えしまいしたが、初心者さんに特に注意して欲しいのはお水をあげる時に花びらに水をかけないという事です。
葉の根元、用土の部分にゆっくりしっかり水をかけてください。

お花に水がかかったままで、直射日光を浴びるとしずくが鏡のような役割になって焼けたりすることが有るのです。

真夏の昼間に水を上げるのも厳禁。お湯になって根を傷める可能性があります。
なるべく、朝晩の涼しい時間帯に。

どんな寄せ植えも、乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷり水をあげるのが基本です。

初心者がやりがちな、乾いているか調べもせず毎日水をあげることは禁物です。常に湿っていると根が腐れてきます。乾く時期と、水分がタップリある時期のメリハリをつけることで植物も元気でいられます。

植物によっても、湿り気を好むものと、乾燥を好むものがありますので。初心者さんが苗を買うときはラベルなどを確認するといいですよ。

用土の湿り気も季節によって違うし、用土が乾燥するまでの間隔も鉢の大きさや形態でも違います。

初心者さんにおすすめなのは、乾き具合を実際に手で触れて確かめてることです。土の状態をしっかり触って確認、同時にお花が萎れてきていないかを、目で確認することが大切です。

(真夏の暑い時季など、直ぐに乾いてしまう時は、朝晩2回水やりする事も有ります。)

お花を長持ちさせるには

お手入れで一番大切なのは、花ガラ摘みです。毎日のように新しい蕾が花になって枯れていきますよね。

初心者さんも面倒がらずに枯れたままのお花を放置しないでくださいね。
菌が繁殖してカビたり、病気を引き起こすこともあります。
しかも、枯れたままにしておくとせっかくの養分も吸収されてしまいます。
いち早く見つけて取ってしまいましょう。

切る場所は根元に近いところで切ること。初心者さんは適当に途中で切ってしましがちです。花の無い不自然な茎が意外に目立ちます。

お花がメインの寄せ植えなら、元肥としてマグアンプK*を用土にまぜて植えると花つきもよくなります。
植えてから2週間くらいして、咲き方が鈍くなったと感じたら、さらに水やりの時に
ハイポネックス*などの液肥をほんの少しジョウロに入れて水をあげて下さい。お花の数が復活して、勢いよく咲きだします。

液肥をあげるおおよその間隔は1週間から10日に1回くらいです。

植替え時期、方法

お花が咲かなくなったり、一部枯れてきたりするとそろそろ植替え時だなと思います。おおよそ3か月後くらいだと思います。

お花はダメになっても、リーフ類はそのまま次の寄せ植えに使えそうなくらい、まだまだ元気な株が多いです。
ギャザリングで作ったユニットは分解して、枯れた植物だけ取り除いて、元気なものはリサイクルして次回の寄せ植えにも使っても大丈夫ですよ。

ベラボンで植えていると、植替えが非常に楽です。土のように汚れないし、ベラボンは乾かして何度でも使えるエコな用土です。5年は使えるそうですよ~

ユニットを作った時のギャザリング水苔の糸も洗って何度でも再利用できます。

ギャザリングの資材は驚くほど優秀だと思います。初心者さんには特におすすめです。

*参考商品

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