2月の北海道は一年で一番寒いです。日中でもプラスの気温にならない日もかなりあります。外はもちろん雪、そんな中でも玄関であれば寄せ植えを楽しめます。
月に一度入れ替えでご契約頂いているマンションエントランスの冬の寄せ植えです。
植え方はもちろんギャザリング。(ギャザリングについてはこちら)
冬の寄せ植えギャザリングの作り方や置き場所、水やりの注意について書きます。
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冬の寄せ植え 使った花は?ギャザリング作り方は?
今回の使用の花苗が名古屋送られて来た日は、まさに極寒、最低気温マイナス10℃を下回っていました。この時期お花を注文するときはいつもヒヤヒヤします。でもきちんと梱包されて、しっかり生産された強い苗なので本州からは2日かかって送られて来るのに、とてもきれいな状態で到着!
冬の寄せ植えギャザリングで使用した花苗
・チューリップ...プラスチックの大鉢の苗で一鉢に6球ほど植えられています。ピンク(クリスマスドリーム)と白(ホワイトマーベル)の2色。ギャザリングでは球根の土を落として一球づつ株分けします。花が咲いた球根は株分けしても大丈夫です。
・プリムラウインティ...スモーキーピンクの小花が可愛いウインティはふんわりとしたデザイン全体の輪郭を作ります。
・プリムラマラコイデス...同じプリムラでも葉が大きくもっと小さい小花が密集している。
・ミニバラ大鉢...こちらのミニバラもすべて株分け出来るように植えられている。簡単に株分けできる優れた花苗です。
・オレガノケントビューティー...北海道でも越冬出来るとても寒さに強い植物。動きに遊びがありアクセントにもなるグリーン
・サザンクロス...常緑低木。関東以西では戸外で越冬出来る。夏には小花が咲く。ピンクがかった細かい葉がデザインを引き立てる。
・羽衣ジャスミン...関西以西では戸外に植える事が出来る。
・ピンクヘデラ...ピンクの水を吸わせて着色。デザイン的に使える苗です。
ギャザリングを作ります!
大鉢のウインティを軸に株分けしたチューリップの球根とオレガノケントを差し込んで水苔で押さえながらギャザリング水苔も使いながらかなり大きなユニットを作ります。しっかりとしたまとまりのユニットを作ったら、センターに植えていきます。
使う用土はベラボンを使用しています。
球根は蒸れやすいので球根はあまり水苔で覆わない方がよいでしょう。
センターの周囲にマラコイデスを軸にリーフやミニバラを入れたユニットや、ミニバラとリーフのユニットなどを配置し、全体のデザインを完成させます。
冬の寄せ植えギャザリングのおき場所は?
本州で、冬の花を戸外に置く場合も、霜に当てるとダメになる花も出てきます。
北国はもちろん外に置く事は出来ませんが、天気の良い日にお日様に当てる目的で短時間置くのは大丈夫。気温を見ながら凍らないように注意しいてください。北海道でよく見る玄関フードなら日中に置ける日は多いと思います。
実際にギャザリングを置いているマンションのエントランスはマイナス気温になりますが、屋内なのでお花に霜が付くことはありません。
ベラボンは凍りずらいので、冬は特にオススメしています。夜間はマイナス10℃近い予報も出て心配な時は、マイナスにならない室内に避難させる事もありますが、マイナス5℃くらいは全然どの花も平気でした。
ベラボンは凍りずらい事を実感しています。
ベラボンはAmazonでも買えます。
冬の寄せ植え水やりの注意
ベラボンの上にはった水苔が乾いてきたらタップリ水をあげるのはどのシーズンも一緒です。やはり午前中が良いでしょう。
冬は活動が鈍くなり夏ほど水を吸わないので、乾きも遅いです。10日に1回でも良い場合があります。状況はベラボンや水苔の渇きを実際に触って判断いただくのが良いと思います。
水をあげた時は夜間の気温に注意が必要です。
冬の寄せ植えから早春の寄せ植えへ
冬の寄せ植え、北海道では...
北海道では4月中旬くらいまで、ガーデンはオフシーズンで、冬に寄せ植えを作ることは考えられませんでした。
でもギャザリングに出会って、ベラボンを用土に使うことによって室内でも清潔に植え込むことが出来ました。
室内でギャザリングを作る場合、敷物をしいて、苗の土を落とした分は残土処理しなければならないので、一般家庭では少しハードルは高いですが、小さな寄せ植えなら可能なように思います。
実は寒い時期の方が置き方に少し注意するだけで、冬の花の寄せ植えを長く鑑賞できます。
チューリップは春先に庭で咲き始めると2週間ほどで散ってしまうように思っていましたが、今回ギャザリングではマイナスの寒さのなかでもしっかりと蕾を開かせてくれました。 咲いた花は日中暖かいと、ふわっと開き、夜寒くなるとしっかりと閉じてを繰り返し一か月経っても綺麗に咲いてくれます。
下の写真は1月22日に作りたてのギャザリングを撮影したものと、そのちょうど1か月後に撮影した写真です。
ほとんど形が変わっていません。
これがギャザリングの素晴らしいところです。
切り花のようたに最初からデザインされたフォルムは、今までの園芸のように育つのを待つ必要が無く、日差しのほとんど入らない室内でこれだけの状態を保っています。
(一か月後に撮影してもほとんど変わらず綺麗に咲いています。)
早春の寄せ植えをもっと早く楽しみたい
北海道と本州とでは花の時期がかなりずれています
本州では冬でも、春の花が苗ものでどんどん出回っています。パンジーやプリムラなど暑さに弱い花は、本州のほどほどに寒い今の時期が一番見頃で綺麗に咲いてくれます。
逆に、4月下旬の北海道でシーズンが始まる頃、本州のビオラやプリムラなどはほとんど生産終了してしまうので、本州の苗物の一番綺麗な時期はこちらでは扱えずに終わることもあります。
かねてより、本州のそういった素敵な苗の情報を見ながら、少し早く北海道でもギャザリングが出来ないかと日々模索しています。
ゆっくり、さほど形も変えず咲いてくれる寒い時期の寄せ植えは、雪解けも進み夜間の気温も緩む3月くらいから北海道でも楽しむ事が出来れば良いなと思います。ギャザリングの技術を持てば、北海道の園芸シーズンも1か月ほど早くスタート出来るし、卒業、入学のお祝いごとのシーズンなので、切り花の替わりに贈るお祝いのお花としても喜ばれるのではないかと思います。
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